こんにちは、OT森です。
少し前になりますが、4月25日(火)に行われた眉山病院での勉強会は「摂食と嚥下」について、徳島文理大学より平島先生と平島ゼミの生徒さんをお招きし行いました。
食べることというのは、生きていく上で必要であり命に関わります。
私たちは普段、意識することなく飲み込む動作を行っていますが、病気や老化などで、モノが飲み込みにくい状態になる、飲み込めるが、肺の方へ入ってしまうようなことがあります。
これを摂食・嚥下障害(せっしょく・えんげしょうがい)と言います。
そういった方に対してどういった姿勢で、どういった食形態で、どういったリハビリテーションが必要なのかといったことを皆で考えました。
食事時に注意しなければいけないこととして誤嚥があります。
誤嚥とは食道に送り込まれるべき食塊や水分が何らかの原因で声門を越えて気管や気管支に入ってしまった状態を意味します。
誤嚥をした場合、通常は激しくむせて誤嚥物を出そうとします。これを顕性誤嚥といいます。
しかし、病気や老化などにより誤嚥してもむせや咳などの反応がない場合もあります。これを、不顕性誤嚥といいます。
不顕性誤嚥は見た目では、誤嚥しているかどうかが判断できないため、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
不顕性誤嚥を予防するためには、『口腔内のケア』がとても重要になります。
今回の勉強会でも、全員で実際に口腔ケアを行いました。
今後も最期まで美味しく食事を食べていただけるよう、誤嚥性肺炎を予防できるよう「摂食・嚥下」について全員で取り組んでいきたいと思います。