こんんちは、地域医療連携室の杉本です。
この前、讀賣新聞で面白い記事を見つけました。
認知症高齢者の徘徊は社会でも大きな問題となっており、当院の利用者さまにおいても過去何度も問題となりました。
介護するご家族の負担も相当なものですし、事故にあったり行方不明になったりする方も数多くいらっしゃいます。
この問題を解決すべく、GPS発信機を靴などに装着するなど様々なサービスがありますが、頻繁な充電が必要であったり大きさがかさばったりと普及が難しいものでした。
今回の記事の元になった京都府長岡京市での試みは、事前登録した認知症の高齢者などに小型の近距離無線通信タグを2年間無償で貸し出し、道路や店舗などに受信器を設置し、市民にも受信器の役割を果たす専用アプリをスマートフォンに取り込んでもらいます。タグを持った利用者が受信器から15~30メートル以内に近づくと、電波を感知して日時や場所などがサーバーに送られ、市はその情報を基に、捜索に協力する事業所や市民にメールなどで連絡し、行方不明者を捜す仕組みだそうです
仕組みとしては落し物を追跡できるICタグ 『マモリオ』に近いようです。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01N5HAYQ6/ref=nosim?tag=maftracking72023-22&linkCode=ure&creative=6339
IT技術を行方不明者捜索に上手に落とし込み、市民の皆さんがアプリの導入などで協力することで、より包囲網が広がり認知症の高齢者を守ることができるという仕組みがすごい!
ただしGPSと比べると電波が弱いので、包囲網にキャッチされなかった例もあるようです。
長岡京市ではこれ以外にも様々な試みをされており、とても参考になります。
http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000004743.html
このシステムがさらに洗練されてより普及すれば、助かる人たちはもっと増えてくると期待してます。