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日本介護支援専門員協会 全国大会in四国に参加して

こんにちは、地域医療連携室の杉本です。

先日、徳島市の阿波銀ホールで行われた日本介護支援専門員協会全国大会in四国に参加してまいりました。


厚生労働省老健局局長の大島一博氏や産業医大教授の松田晋哉先生のご講演を聞くことができました。

今回特に印象に残ったのは、松田先生のお話でした。

・今後、少子高齢化の医療介護への影響はますます増えていくだろう。

・介護施設から病院への搬送が増えている。
⇨脳血管とかじゃなく、肺炎などで入院してくる。
⇨高齢者救急の出口問題。元々いた施設に戻るまで時間がかかったり、戻れない。
・介護人材の不足は顕著

・医療や介護はデータに基づく制御が必要であるが、そのデータがほとんどない。

・徳島県保健医療計画を是非みてほしい。

・人口推移で将来の傷病構造がわかる
・徳島市はどんどん人口は減っており、近い将来、多死社会となるだろう。

・若者が減っていく今、少ない人数で成果をあげる仕組みを作らなければならない。
例えば、訪問系サービスでは8時間働いたとしても、移動や書類作成などの時間を除くと実質4時間くらいしか給与が発生しない。
特に山間部では訪問系は厳しい⇨町作りそのものを考えるべきではないか?(ポツンと一軒やでは厳しい)

・ケアマネージャーは足りない資源について自治体に働きかけてほしいです。

・質の高い医療介護の総合的提供体制が人生の最終段階におけるQOLに影響する

・人口減小地域では、外来の需要が減っているので、診療所の開業や継続が難しくなってくる。

そうすると在宅医療を誰がするか?

・今後の入院 → 肺炎骨折など慢性期の患者さんが増えてくる

・職員も高齢化が進んでいる

・アジャパというソフトを使うと地域の分析が出来る。(松田先生のHPにてダウンロードできる)

・人口構造の地域差が拡大する。
・過疎化 西部医療圏などは高齢者を支える若者がほとんどいなくなる
・働き手となる若者向けの移住などUターンやIターンを促進する仕組みが必要となってくる。
・多死社会となりつつある地域では介護需要がなくなってきている

・療養病床は全国平均からみても多い。
・たとえ病床を減らしても患者を介護施設で受け入れできるのか?
・高齢化により介護施設で多く働いている准看護師も減ってきている。育成できるのか?

・長期療養の患者は介護医療院へ

・慢性期は療養病床と介護施設と在宅の配分による計画
・急性期は自然に落ち着だろう。医師の働き方改革や人口減少による需要の減少

・いまの通所リハでいいのか? 30分ほど離れたところから送迎
・生活圏域の中でシームレスにサービスを受けられることが大事。

・多死社会→在宅死が増えてくる。ケアワーカーが死に出会う事が増えてくる。
・臨死期においても看護師だけでなく介護職も関わり、死になれていくことが必要となる。

・介護力(家族など)の有る無しがADLに影響してくる

・要介護の悪化 骨折などの医療的なイベントが影響してくる

・予防的な意味でも看護診断や看護計画的なマネジメントが必要となる

・入院医療の延長としての在宅医療 地域のナースステーションが必要になる
・利用者の持つリスクの評価soa
・リスクが顕在化しないための予防的サービスの提供

・アセスメント結果により、どのようなリスクがあるか

・生き甲斐の有無は健康度に影響する。

・生き甲斐となるアクティビティをどう提供するか

・済生会 地域の慢性期、介護施設にて人材交換(交流)を行っている。

お互いの職員がお互いの病院施設についての知識をしっかり持つ。

・医療の連携は当たり前だが、医療と介護の連携が必要。
さらには地域包括ケアの連携も必要である。

・大型団地にとくし丸 大型団地が過疎化しているという皮肉

・医療介護の未来について

・過去の老人病院⇨医療と介護が整合性のない複合化

次に、介護保険によりしっかりと機能をわけて、財政制約 効率性の向上

ただしケアマネジメントに独立性なかったことは反省点。

今後は整合性のある複合化 → 地域包括ケア

・地域におけるケアミックス化が不可欠となる。
・医療と介護がバラバラではいけない

・ケアマネジメントをする方には地域まちの作り方を考えてほしい。

・住まいは在宅ケアの基本である。
・地域の実情に合わせた多様な住のあり方を考える。

・ポツンと一軒家を選択する人が増えると大変。

・川崎 ビバース日進町 駅前いに療養病床と在宅ケアセンターと通所リハビリと高齢者住宅の機能を持つ複合施設

岐阜市 シティタワー診療所

ur都市機構 地域利用福祉拠点化事業

安心して住めるところ 都市部にあり買い物に困らなくて医療介護が受けられる
藤田保健衛生大学 イケアと一緒に団地をリノベ 安い金額で学生に貸す 学生は掃除やイベントに 参加させる 高齢者と一緒に住んだことのない若者が多いので、貴重な体験となる。

北海道の地域医療構想 奈井江町 国保病院の3階を高齢者住宅に

・地域包括ケアは箱物でなく機能
・コミッショニング
・医療と介護・生活
・施設と在宅
・フォーマルとインフォーマル

・上記を可能にするためには人材が必要である。

・高齢社会における栄養管理の重要性

・在宅や施設、病院での不適切な栄養管理

・低栄養 カロリー過多 フレイルサイクル

・パリの介護施設ではレストランがあり、地域の高齢者が食事をしている
そこに食事に来て帰ることがリハビリになる

・巣鴨になぜ高齢者が集まるのか
駅から15分歩くのに・・・お店での売り子との会話を楽しむ

・地域の中で高齢者が動ける場所をどのように作るか?

・北京の公園 健康器具がたくさん 生活の中にリハビリができる環境を考える。

・北九州市八幡西 ふれあい朝市

・生活することそのものがリハビリテーションになることが理想

・独居で家族友人からの支援がなければ死にやすい

・コミュニティを維持すること、関与することはエネルギーを必要とする。できれば避けたいかもしれないがぜひ町内会などにも関わってほしい。

・安心んして暮らすことができる町作りに住民みんなで取り組むこと
→弱って居る人にどう関わるか?

・過疎地域こそ地域包括ケア先進地域

実は今年2回めの松田先生の講演でしたが、とても先進的な素晴らしいご講演でした。

みなさまも機会があれば、ぜひ聞いていただきたいと思います。

杉本

 

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