こんにちは、地域医療連携室の杉本です。
先日、今をときめく西野亮廣氏の講演会に行ってきました。
西野氏はキングコングというお笑いコンビで活躍されていましたが、絵本作家に転身、その後絵本以外での書籍の出版や二千人を超すオンラインサロンの運営をされたりと各方面でも活躍をされています。
最近では近畿大学の卒業式での答辞が話題になりましたね。
会場には三百人を超す参加者が来て、西野氏の一挙一動を見逃すまいと熱い視線を送っていました。
以下、内容についての走り書きです。
挑戦しようとした時に妨げになるものとはお金、広告(マーケティング)
人はお金のこと、広告のことを学校などで学んでこない。
そのことを踏まえて今の子供たちに正直に話すようにしている
石川涼(服屋…ヴァンキッシュ・FR)の話 若い子にセール品が売れない
理由は、セール品を買ってもメルカリで売れない、安物を買っても売れないから買わない
お金のルール
99%がお金の捉え方を間違っている
給与は労働の対価ではなく提供した価値の対価である。
おにぎりをいくらで売るか? 売る人の空腹度合いによっては、100円や1000円など価格が変わってくるはず。
山の自販機で売っているはジュー180円と高い。
高い理由は山の上にもっていく配送コスト?
違う⇨ 競争相手がいない、登山をして喉が渇いている、それ故の価値が高い
では労働の価値は同じなのか?
違うはず。給与をもらうのには価値を高めないと。
他の例として、さんまの価格 おいしい年のさんまとおいしくない年のさんまはどっちが高い?
正解はおいしくない年のさんまが高い。美味しくない年のさんまは、さんまのえさが少ないため、漁獲量が少なく高い。
さんまのえさが多いとたくさんとれておいしい。ただ漁獲量が増えるため安くなる。
物の質がいいから高くなるわけではない。
みなさんの給与を増やすためには、労働時間を増やすことではなく価値を増やすことを重視すべきである。
1万時間の法則・・・だれでも1万時間を使うと一流になれる。
たとえば2万時間あればどう使うか?
1つの職業に2万時間使うか? 2つの職業に1万時間ずつ使うか?
当然2つの職業に使うべきである。
職業を掛け持つ事に対する日本のアレルギー反応
西野氏はお笑い芸人、広告、絵本作家、オンラインサロンを運営している。
ただ芸人はやめることにした。
芸人として成功したが、スターになれなかった
たけしさんやさんまさんを抜きたかったが、先人が敷かれたレールをたどっているだけなので、その前に居る人たちがいるかぎりトップになれない。
自分自身でルールを作らないとトップになれない。例えばゲームを作るのでなく、ps4などの筐体を作りたい。
25歳で絵本作家になろうとしたが、正攻法では成功できない。
かける時間なら勝てそうだと思った。プロは短い時間で出版しなければならない。
自分は他の仕事があるので、ゆっくり制作していくことができる(副業なので)
絵本作家になったが既存のルールを外してきた
時間をかけて手の込んだ作品を作ってくる
絵本の1作め 四年かけて3万部しか売れなかった。業界的には大ヒットであるが、世間的には・・・
2作目も三万部しか売れなかった。
キンコン西野最近見ない、オワコンじゃないか・・・と言われる
作品を作ったが、売り方は中途半端であった。売り方については吉本に丸投げしていた。
そして買ってくださいというのは下品という勘違いがあった。お金のことをしゃべるやつは下品である。その代表のホリエモンは悪いやつという思い込みがあった。
作品の生みの親としての育児放棄じゃないか・・・産んだ子は責任をもって届けなければ・・
売ることって何? 売れている人と売れていない人がいる。
自分が何を買って何を買っていないか分けてみた。本を買っていなかった。cdも7,8年買っていなかった。壺は買い方も知らない。水・牛乳 冷蔵庫 扇風機 エアコン 買っている 生きていくのに必要なものは買っている。
作品は生活必需品でない
自分が最近買ったものはマーライオンの置物 宮島のペナント 京都で提灯。すなわちお土産。
作品にはお金を出さないがお土産(思い出)にはお金を出す
お土産屋さんは無くならない
お土産は思い出を思い出す装置。たとえば映画のパンフレット
また自分を守る装置 職場の上司へのお土産とか
絵本がお土産になるような方法はないか?
各地の人に個展を行ってもらい、絵を貸し出し、絵本をお土産として買ってもらう。
本屋やアマゾンで売れたらラッキー。自分の絵本は本ではないお土産であるという意識変換。
いかに作品をお土産にするのか?
ディズニーランドは世界最大のお土産屋さん。
これからの本屋さん エンターテイメントとして来店してもらいお土産として本を買ってもらう
プペルという絵本を作ったときは分業制を導入した。
最初は一人で作っていたのだが・・・映画のように作ってみたら世界で誰も見たことのない絵本ができるのではないか?
誰でも考えそうなのに・・・誰も形にしていないことをすることはチャンス。
理由は市場が小さいから売り上げが見込めない、またお金がないから1人で作っていたのではないか?
書道なども1人でやっている。なぜか?疑問を持つことが大事。
1人で作ったほうがお客さんは感動するのか? 100人で作っても感動させられるのか?
40人で作ると、40人分の報酬が必要となる。
そのためクラウドファンディングを行うことで、5600万円集めた。
誰でもクラファンをすべきではない
お金とはなにか? クラファンとは何か?
お金とは信用である。信用の数値化がお金である。
クラファンとは信用をお金に両替するもの。決して集金装置ではない。
ホームレス小谷という芸人がいる。自分の1日を50円で売る 何でも屋 ホームレスを6年やってるが、毎日寿司を食べて通風になった。好きな時に海外に行っている。とても幸せそう。お金をもっていないが、お金に困らない。50円で草むしりを依頼したが、食事や飲み代まで払ってしまう心理。そしてとても感謝される。ずっとありがとうと言われ続け、客と結婚をしてしまう。結婚式のクラファン 七年前に一週間で250万集まった。誰が小谷を支援したか、これまでの五〇円払ってきたお客さん。
小谷くんはお金持ちではないが、信用をもっていた。
クラファンを20回30回行っている。ニューヨークにいきたいというふざけたクラファンでもお金が集まる。
自分のタイミングで信用をお金に変換することができる。
信用持ちは現在の錬金術師。
オンラインサロンでも信用が重要とされている。
お金を稼ぐか信用を稼ぐか
ロンブー淳さんは信用がないの? 淳さんはとても信頼できる人。なぜ信用がない? タレントの給与はスポンサーからもらえる。tv番組では嘘をつかなければならない。露出が増えるたびに嘘を重ねてしまうことになり信用を減らしていくことになる。
嘘をつかなければならない状況から離れるべき。
西野氏はプペルを作るためにグルメ番組に出ることをやめた。
ホリエモン、落合陽一は嘘をつかない。
未来の話 ロボットやaiに仕事を奪われる。職業はどんどん無くなっていく。昔は目覚まし時計ができる前に目覚ましやさんなんて職業まであった。
これからの変化は産業革命レベルの話になってくるのではないか?
仕事がなくなる人のために、仕事を作らなければならない時代。
なぜ働くのか?
人には役割がいる。
夫婦のどちらかが亡くなると、ぼけたり亡くなったりする。
おまえが必要であると言われることが大事。
人にとってはそれが仕事である。
天才には後天的になることができる。
極端な環境の変化は才能を伸ばす
居心地のいい環境では才能は伸びない。
本業以外で才能を手に入れたケース
矢沢永吉氏はcdを売るのではなく、コンサートでタオルで売り上げをつくることで活動を続けてきた。
ライブの演出にお金をかけて一流のバンドを呼ぶ。そのためにタオルを売る。cdを無理に売らなくていい環境を作り、自分の好きな音楽をすることができる。
極端な環境に身をおくべき。生きとし生けるものは生きれるように出来ているのでなんとかなる。